ランチ酒はお好きですか?
ランチに好きなものを食べ、好きにお酒を呑む。
一人で。
この記事の内容
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- 「ランチ酒」について
- 「ランチ酒」から思うこと
現役医療事務講師のすずきです。
私自身、年に1つは何かしらの資格にチャレンジすることを目標にしており、
毎年新しい資格を取得している資格好きでもあります。
また、年間130冊以上本を読んでいる読書好きでもあります。
最近は電子書籍での読書を中心に毎日楽しく読書をしています。
この記事では、原田ひ香さん著「ランチ酒」をレビューします。
「ランチ酒」という言葉が好き、
タイトルから内容が気になるという方は是非ご覧ください。
「ランチ酒」について
この本は、バツイチ・アラサーの祥子が主人公。
寝ずの番で頼まれたもの(人・ペットなど)を見守る「見守り屋」という仕事をしています。
祥子の楽しみは仕事あけのランチ酒。
夜の仕事のため、
ランチ酒が晩酌がわり。
ランチの描写はもちろん、
様々な事情を抱えた依頼人と祥子の心のうちが見える描写も魅力の一冊です。
著者の原田ひ香さんは2005年「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。
2007年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞。
著書に『三千円の使いかた』『そのマンション、終の住処でいいですか?』『古本食堂』などがあります。
「ランチ酒」のキーワード
この本のキーワードでまず目を引くのは
・バツイチ
・アラサー
・夜の仕事
ここから孤独や不安を抱えた主人公の姿が垣間見えます。
実際、元夫やその家族についても回想するシーンもあります。
訳ありな依頼人たちも気になるところではありますが、
依頼を通しての祥子の心の動きが繊細に伝わってきます。
「飲まなきゃやってられない」
そんなことはありませんか?
祥子のランチ酒はそんな気持ちが出ている日もある。
嬉しい日も辛い日もある。
でも毎日時間は過ぎて、
お腹はすく。
これが普通の生活なんだと、自分を重ね合わせてしまいます。
仕事で訪れた場所ごとに様々なランチが出てきますが、
こちらは街の風景も目に浮かぶような描写。
その土地の人、
店内。メニューまで。
著者のインタビュー記事では、
実際に足を運びお酒も楽しんでこられたとか。
思わず「私もランチ酒してこようかな」と思ってしまいます。
まとめ
「ランチ酒」というタイトルからも、
ランチと一緒に楽しんでいるお酒が魅力の1冊ではありますが、
主人公祥子の抱える孤独や不安には思わず自分を重ね合わせてしまいます。
最後には前向きになれる1冊となっていますので、
じっくりお酒を呑みながら読んでいただきたい作品です。
もちろん登場するランチもお酒も美味しそうで行きたくなってしまいます。
休日の昼差がり、
「ランチ酒」を片手にゆったりと過ごされてみてはいかがでしょうか。
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