診療報酬請求事務能力認定試験は医療事務に関する試験の中でも、
難易度が高く歴史のある資格試験です。
合格率は30~40%ほどで、
時には30%にも満たないこともありました。
既に主催団体の令和8年3月31日をもっての解散、
及び認定試験は令和7年度をもって終了することが発表されています。
この記事では最後の令和7年度に絶対合格したい!
という方のために、
現役医療事務講師でもあり、
診療報酬請求事務能力認定試験の検定対策も行っている筆者が、
合格のための戦略をご紹介します。
この記事の内容
- 診療報酬請求事務能力認定試験に合格するための戦略
- 診療報酬請求事務能力認定試験に合格するための勉強法
現役医療事務講師のすずきです。
現在も医療機関での仕事に携わりながら講師をしています。
また、医療の分野だけではなく様々な分野の資格試験の取得・勉強を続けています。
この記事では試験に合格するための戦略について解説していきます。
この記事を読んで、
絶対に合格しましょう!
診療報酬請求事務能力認定試験の概要
簡単に試験の概要について解説します。
試験概要
受験資格
どなたでも受験できます。
受験科目
医科と歯科に分け、それぞれ学科試験と実技試験を行います。
この記事では医科に関しての解説記事となります。
出題範囲等
1)学科試験
①医療保険制度等・公費負担医療制度の概要
②保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
③診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
④医療用語及び医学・薬学の基礎知識
⑤医療関係法規の基礎知識
⑥介護保険制度の概要
(2)実技試験(診療報酬請求事務の実技)
※なお、法令等(点数表を含む)は、受験回ごとにご確認ください。
試験場への診療報酬点数表、その他の資料の持ち込みは自由です。
試験日・時間
年2回(7月、12月)
試験時間 3時間
診療報酬請求事務能力認定試験の時間配分
時間配分
実際に筆者が対策授業で指導している、
分野ごとの時間配分は下記のとおりです。
-
- 学科問題:1時間30分
- 実技問題:入院1時間、外来30分
なぜこの時間配分なのか
実技試験、中でも入院レセプト作成は試験の中で最も対策がしやすい分野です。
決まって出てくる項目、
また過去問題を分析していると問題の傾向もつかみやすいです。
外来レセプトに関しては絞りにくいところはありますが、
過去問題の対策と出題予想箇所の集中学習で十分に対応できます。
ところが、学科問題に関しては出題範囲が広く、
ここが出るという予測が非常にたてにくいです。
しかし、診療報酬点数早見表の中からほとんどの解答を探すことができるため、
時間さえあれば合格ラインに到達することが可能になってきます。
学科問題にいかに時間を使えるか
ここが合否の分かれ目となります。
理想の時間配分に到達するための勉強法
では、先の時間配分に到達するためにどのような勉強をすればいいのか。
まずはいかに実技にかける時間を短くできるかです。
ここは練習量が必要となります。
もちろん頻出ポイントがありますので、
そこは絶対にできるようにしつつ問題を効率良く見ていく練習をします。
たとえば入院レセプトであれば、
弾性ストッキングとあれば肺血栓塞栓症予防管理料、
薬剤師の指導とあれば届出も確認し薬剤管理指導料の算定などです。
まずは入院レセプトを1時間15分でできるように、
外来レセプトを45分でできるようにし、
更に時間を短くできるように時間をはかりながら練習をします。
学科問題は何度も繰り返し解くよりも、
診療点数早見表を使いこなすことができるかにかかってきます。
筆者の授業では、
2年ごとに点数が変わる点数自体や項目の名前を覚えることは行いません。
診療点数早見表の見方、
解釈の仕方、
そして算定の基本ルールを教えています。
この先どれだけ改正があっても生き残れる力をつける授業を行うことに重点を置いています。
そうすれば学科でどんな項目が出題されても、
対応することができます。
まとめ
診療報酬請求事務能力認定試験は医療事務に関する試験の中でも、
難易度が高い資格試験です。
令和7年度を持って廃止されることが既に発表されており、
取得の最後のチャンスとなります。
現役医療事務講師であり、
同検定の対策も行っている筆者の授業では、
分野ごとの時間配分を、
- 学科問題:1時間30分
- 実技問題:入院1時間、外来30分
で指導しています。
いかに実技時間にかける時間を短くし、
学科問題に時間をさけるかが合否をわけるポイントです。
そのためには実技問題での頻出箇所のマスター、
診療点数早見表の見方を身につけることが重要です。
令和7年度に絶対合格したい!という方は是非参考にしてみてください。
筆者は長年の指導のノウハウを生かし、
個別指導も行っています。
ここまでの学習状況もヒアリングした上で対策を行っていきますので、
興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
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